先週のドル円は、13日、予想以上のアメリカ消費者物価指数、及びコア指数によりドル買い(ドル高)が進みました(笑
翌日、小売売上高がおよそ9年ぶりの大幅な減少となったことから、再びドルは売られて(ドル安になって)いきました(涙
しかし、終わってみれば66銭程度のドル高円安でした♪
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目次
2019年2月11日週のまとめ
先週のドル円は、
【ネガティブ材料】
●中国・欧州・インド・豪州経済の鈍化懸念
⇒世界経済の鈍化懸念は現実味を帯びてくる
●弱いアメリカの経済指標
●アメリカ非常事態宣言(メキシコ国境の壁資金確保のため)
●各国中央銀行ハト派へ傾斜
【ポジティブ材料】
●世界的株高
(NYダウ工業株30種平均は8週連続の上昇!)
●アメリカ連邦政府機関閉鎖回避
●米中貿易協議の進展・期限延長への期待
【中立材料】
●アメリカ利上げ休止の可能性
(サンフランシスコ連銀総裁「2019年の利上げを見送る可能性はかなりある」)
(しかしドルにとってはマイナスも、株価にとってはプラス!)
と、世界経済の減速懸念は、もう懸念を超えて現実味を帯びてきています。
結果リスク回避の円買い(円高)が進んだ訳ですが、同じくユーロ売り豪ドル売りドル買い(ユーロ安豪ドル安ドル高)も進み、そのためドル円はドル高円安展開となりました。
結局ドル円では、週の終値はおよそ1ドル=110円43銭と、先週の終値109円77銭から66銭程度のドル高円安となり、この週の取引を終えています。
アメリカ消費者物価指数
13日に発表されたアメリカ1月消費者物価指数は前年同月比で、
12月実績:+1.9%
市場予想:+1.5%
01月実績:+1.6%
同コア指数(コアCPI)は、
12月実績:+2.2%
市場予想:+2.1%
01月実績:+2.2%
と市場予想を上回ったことから、アメリカ経済の好調さが再確認され、ドル買い(ドル高)が進みました。
またトランプ大統領が「アメリカ連邦政府機関の再閉鎖は望んでいない」との認識を示したことから、リスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)姿勢から、ドル円は111円台を回復しました。
アメリカ小売売上高
しかし翌14日、アメリカ国内総生産(GDP)のおよそ2/3を占めると言われている個人消費に直結する12月小売売上高が前月比で、
11月実績:+0.1%(下降修正)
市場予想:+0.1%
12月実績:-1.2%
自動車等を除いた小売売上高も、
11月実績:+0.2%
市場予想:+0.0%
12月実績:-1.8%
と、市場予想を大きく下回るおよそ9年ぶりの大幅な減少となったことから、アメリカ経済の減速懸念が再燃し、ドルは110円台半ばまで反落していきました。
期待と失望入り交じる
15日、トランプ大統領が米中貿易協議の期間延長もありえると発言。
合意への期待が進んだことや、予算案にトランプ大統領が署名し、連邦政府機関の再閉鎖が回避されたことから再びドル買い(ドル高)が進みました。
しかし、アメリカ1月の鉱工業生産が前月比で、
12月実績:+0.1%(下降修正)
市場予想:+0.1%
01月実績:-0.6%
と予想外のマイナスを記録したこと。
さらにサンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁(※)がインタビューで「2019年の利上げを見送る可能性はかなりある」との認識を示したことからドルは上値の重い展開となりました。
結局ドル円は、110円42銭-43銭でこの週の取引を終えています。
(※)
ただし2019年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権は無し。
ドル円の推移
先週のドル円推移は、109円68銭-69銭から111円12銭-13銭でした。
ちなみに先々週のは、109円42銭-43銭から110円15銭-16銭です。
さらにその前の週は、108円49銭-50銭から109円73銭-74銭です。
参考までにその前は、109円14銭-15銭から109円99銭-110円です。
ひとつおまけに前週、107円98銭-99銭から109円88銭-89銭です。
もうひとつおまけで、107円76銭-77銭から109円08銭-09銭です。
2019年2月18日週の予想
今週は、確かにアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ休止観測により、ドルは売られやすい(ドル安に進みやすい)状況ではあるものの、欧州経済や中国経済の減速懸念・イギリスの合意なき欧州連合(EU)からの離脱への警戒感から、リスク回避・安全志向のドル買い(ドル高)も進みやすく、レンジ相場が続きそうです。
(ユーロ安ポンド安ドル高が進み、ドル円でもドル高となる可能性がある)
今週の重要なアメリカ・日本のイベントは、
02月20日のアメリカ:連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
02月22日の日本:1月全国消費者物価指数(CPI)
などが予定されています。
今週は月半ばと言うことで、重要経済指標の発表は少ないですね(笑
そんな中20日には連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(前月1月29日-30日開催分)が公表されます。
政策金利は2.50%に据え置きも、声明やその後のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見は、ハト派な内容であったため、今回の議事趣旨でその内容を確かめる展開となりそうです。
米中貿易協議への期待
アメリカ・中国両政府が先週まで北京で行っていた貿易協議をいったん終え、今週はワシントンで再度貿易協議を行なうことを表明しました。
合意へ進展しているとの期待感から、リスク回避の円買い(円高)はさらに後退する可能性があります。
欧州リスク
しかし、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ休止の可能性は高まっており、さらに世界経済の減速懸念は確かにドル売り(ドル安)材料となりやすいです。
特に欧州経済の鈍化懸念は根強く、現に欧州委員会はイタリアやドイツなどの域内主要国の経済成長率を軒並み下方修正しました。
そのため、ユーロ圏の経済鈍化・景気減速を懸念したユーロ売り(ユーロ安)、イギリスの合意なき欧州連合(EU)からの離脱への警戒感からのポンド売り(ポンド安)により、資金の逃避先として比較的安全で金利の高いドルに買いが入りやすい状況となっています(ドル高要因)。
スペインやイタリアでも脱:欧州連合(EU)運動や政治不安が台頭していることもユーロ売り(ユーロ安)を後押しする材料になる可能性が高いです。
上記によりユーロ売りドル買い(ユーロ安ドル高)が進みやす状況下で、ドル円取引においてもドル買い(ドル高)が進みやすいと言えます。
ドル円は110円台を超え111円台を回復したことで、今度は110円台が下値の目途として機能しているとみられており、相対的にリスク回避的なドル売り円買い(ドル安円高)が大きく進む展開にはなり難いと予想されます。
今週のレンジ予想
今週の予想レンジは、109円00銭から112円00銭までと予想します。
ちなみに先週は、108円00銭から111円00銭という予想でした。
(1ドル円為替見通しブログの1管理人の予想ね)
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FX(外国為替証拠金取引)の感想
アメリカ・トランプ大統領がついにメキシコとの国境沿いに壁建設へ向けた資金確保のために非常事態宣言に踏み切りました。
大ニュースには変わりありませんが、為替市場は静かな物(笑
まあ予想されていたからでしょう。
アメリカ連邦政府機関の閉鎖回避や、米中貿易協議の進展・期限延長への期待などのポジティブ要因の方が勝っている状況です。
12月小売売上高の大幅な減少の方が市場への影響度は大きかったです。
それにしても昨年2018年12月の下旬以降、1ドル=111円台から上は、上値が重いですね。
確かにアメリカ利上げ休止の可能性は高いですが、それでも現状の政策金利は2.50%。
日本の-0.1%とは大きな金利差となっています。
さらに見込みは利下げではなくて現状維持。
他の先進国通貨よりも、よほど高い金利差が貰えます。
112円台を回復しても良いと思うのですけどね(苦笑
ではこれからドル安円高が進むかと言われたら、それも難しいでしょう。
高金利が魅力の新興国通貨は別として、比較的安全な先進国通貨であるユーロ・豪ドルからは、経済減速懸念から資金が逃げ出しています。
その資金の逃避先としてドルが買われています。
(日本円は安全ではありますが、通常時の逃避先としては金利が高く安全なドルが最適)
結果ドル円取引でもドル高が進んでいると言う状況です。
どの国の経済も不安や懸念がありますが、アメリカ経済が一番そのマイナス面が少ない=やはり世界最強のアメリカ経済!と言う図式が成り立ちます。
まだまだドルは強いと思うのですが…。
さらに注目の恐怖指数(VIX指数)は14.91と、昨年2018年12月24日に付けた36.07の半分以下、先週の15.72と比べても、さらに低下しています。
今年に入って毎週下げている状況です。
市場も投資家も落ち着きを取り戻しつつあります。
この勢いで株高ドル高金利高展開となって欲しいものですね♪
個人的には特にアメリカ株価は本当に頑張れー!
(どこにでもある1ドル円為替見通しブログの1素人管理人の意見ですからね!)
iサイクル注文やトラッキングトレード運用設定時のドル円相場は、
短期:105円~112円程度のレンジ相場
長期:105円~115円程度のレンジ相場
と予想します。
iサイクル注文やトラッキングトレードは遊んでいる最中や寝ている最中でも自動で売買取引しているので、資金管理と設定さえしっかりしておけば、あとは見ているだけ、もしくは結果を確認するだけとなります(笑)
※iサイクル注文は外為オンラインの登録商標です。
※トラッキングトレードは外為オンラインからライセンス供与を受けたサービスです。