ドルの下値は底堅く、レンジ相場が続きそうな今がiサイクル注文やトラッキングトレードを始めるチャンス!
目次
先週のまとめ
先週のドル円は、米中貿易戦争の懸念が再び高まったことや、トランプ大統領が米国への欧州からの輸入車へ20%の関税をかけると発言したことから、ドル売り(ドル安)が進みました。
しかしパウエル米国連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演で、米国の景気経済は好調を維持しており、今後も緩やかな利上げが必要との認識を示したことから、ドルが買われ(ドル高となり)ました。
為替の値動きも1ドル=110円を挟み、上下50銭程度の動きとなっています。
週の終値もおよそ1ドル=109円99銭と、先週の終値110円60銭から、61銭程度のドル安円高となり、この週の取引を終えています。
米中貿易戦争の激化
米中貿易戦争の懸念が米国の実経済にも影響を与えるのではないか、との懸念が高まっています。
米国トランプ大統領は、さらに2000億ドル規模の中国製品に対し10%の追加関税をかけるよう指示しました。
中国側は当然反発。
報復関税で断固反撃すると強い口調で非難していることから、先行き不透明感に対するリスク回避のドル売り円買い(ドル高円安)が進みました。
パウエルFRB議長講演
パウエルFRB議長は欧州中央銀行(ECB)年次フォーラムに出席し、
「米国経済は非常に良好」
「インフレ率はFRBの目標である2%に近づいている」
「各種経済指標も緩やかな利上げ継続の必要性を示している」
と、さらなる利上げの必要性を示唆したことからドル買い(ドル高)が進みました。
日米金利差はさらに拡大するとの認識からドル買い円売り(ドル高円安)材料となったものの、上記通り米中貿易戦争への懸念も強く、ドル円相場を押し上げるまでには至りませんでした。
米国の保護貿易化進む
米国トランプ大統領は22日、欧州から米国への輸入車・自動車部品に対し20%の関税をかけると警告。
欧州連合(EU)側も(米国共和党議員の選挙区の特産品を狙い撃ちにした)報復関税を発表するなど、欧米の貿易戦争・米国の保護貿易化が顕著化してきました。
また、米国長期金利の伸び悩みも重なりドルの上値は重い展開が続き、結局ドル円は109円98銭-99銭でこの週の取引を終えました。
ドル円の推移
先週のドル円推移は、109円54銭-55銭から110円75銭-76銭でした。
ちなみに先々週のは、109円22銭-23銭から110円89銭-90銭です。
さらにその前の週は、109円19銭-20銭から110円26銭-27銭です。
参考までにその前は、108円10銭-11銭から109円82銭-83銭です。
ひとつおまけに前週、108円95銭-96銭から111円39銭-40銭です。
もうひとつおまけで、109円20銭-21銭から111円07銭-08銭です。
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今週の予想
今週のドル円は、好調な米国経済を反映し基本底堅く推移も米中貿易戦争への警戒感から上値は重いと予測します。
(つまりは狭い範囲でのレンジ相場ですね)
今週の重要な米国・日本のイベントは、
06月26日の米国:消費者信頼感指数
06月28日の米国:1-3月期国内総生産(GDP)確報値
などが予定されています。
先週は日米の経済指標発表と言うよりかは、政治的、もっと言えばトランプ大統領のTwitter上での発言からの政治的な要素から為替が動きました。
上記通り、米国の保護貿易への傾倒は激しさを増しており、リスク回避のドル売り円買い(ドル高円安)が進んでいます。
と言っても、米国経済は絶好調。
パウエルFRB議長もさらなる利上げの必要性を説いています。
結局ドルの底堅さを見せつけた週でしたね。
米中貿易戦争回避?
米国政権内で中国との貿易戦争回避のため、対中国への関税発動前である7月6日までに中国との協議再開を行う予定、との一部報道があったものの、容易に妥結されるとの見方は後退しており、逆に米国と中国の貿易戦争は激しさを増すとの懸念が大きくなっており、引き続き注意が必要です。
緩やかな利上げの必要性
上記通りパウエル米国連邦準備制度理事会(FRB)議長は欧州中央銀行(ECB)年次フォーラムにて、米国の景気経済は好調を維持しており、緩やかな利上げが必要との認識を示しました。
同じくECBの年次フォーラムでドラギECB総裁はハト派的な発言を繰り返し、欧州中央銀行(ECB)による利上げ開始時期は2019年夏以降になるとみられています。
その結果ユーロ売りドル買い(ユーロ安ドル高)が進みやすい地合いとなっています。
今週発表される米国1月-3月期の四半期国内総生産(GDP)確定値や米国5月の個人消費支出が市場予想を上回った場合、FRBの利上げ継続姿勢への支援材料となり、ドル買い(ドル高)が進む可能性があります。
今週のレンジ予想
今週の予想レンジは、108円00銭から111円50銭までと予想します。
ちなみに先週は、108円50銭から112円00銭という予想でした。
FX(外国為替証拠金取引)の感想
米国の保護貿易化が、ますます増してますね。
中国に対しては7月6日より340億ドル相当の関税を課すとしています。
さらにトランプ大統領は30日にも追加の制限を発表するとしています。
当然中国側は反発するでしょう。
さらにトランプ大統領は、欧州連合(EU)からの輸入自動車や自動車部品に対しても20%の関税を課すとしています。
当然EU側は反発。
報復措置を取るとしています。
しかし中国や欧州から米国への輸出と、米国から中国・欧州への輸出とでは、前者の方が額も大きく、結局最終的に勝つのは米国との見方が多いです。
(サトウカズオも当然そう思っています)
その時、世界経済がどうなっているかは分かりませんが…。
米国も貿易戦争に勝利しても、経済低迷、株価低迷、貿易相手国は焼け野原…だと美味しくないと思うのですけどね。
国と国との間に、Win-Winな関係と言うのは無いとは思いますが、どこかで手打ちしないと、両方共倒れになる可能性もあるのではないでしょうか?
iサイクル注文やトラッキングトレード運用設定時のドル円相場は、
短期:107円~112円程度のレンジ相場
長期:104円~114円程度のレンジ相場
と予想します。
iサイクル注文やトラッキングトレードは遊んでいる最中や寝ている最中でも自動で売買取引しているので、資金管理と設定さえしっかりしておけば、あとは見ているだけ、もしくは結果を確認するだけとなります(笑)
※iサイクル注文は外為オンラインの登録商標です。
※トラッキングトレードは外為オンラインからライセンス供与を受けたサービスです。