先週のドル円は、アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨(前回1月29-30日開催分)から2019年の利上げの可能性もあること。
さらには、黒田日本銀行総裁が「追加緩和も検討する」と発言したことから、ドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。
結果、終わってみれば前週比で23銭程度のドル高円安となりました♪
ドルの下値は底堅く、レンジ相場が続きそうな今がiサイクル注文やトラッキングトレードを始めるチャンス!
目次
2019年2月18日週のまとめ
先週のドル円は、
【ネガティブ材料】
●中国・欧州・インド経済の鈍化懸念
⇒世界経済の鈍化懸念は現実味を帯びている
●弱いアメリカの経済指標
⇒アメリカ10-12月期国内総生産(GDP)も期待薄
●各国中央銀行ハト派へ傾斜
【ポジティブ材料】
●世界的株高
(NYダウ工業株30種平均は9週連続の上昇!)
●米朝首脳会談への期待
●日本銀行による追加緩和も検討
●米中貿易協議の進展・期限延長への期待
【中立材料】
●アメリカ利上げ休止の可能性
●アメリカ利上げ継続の可能性
⇒結局はデータ(経済指標)次第
と、ネガティブ材料よりもポジティブ材料が勝り、結果ドル円はドル高円安展開となりました。
結局ドル円では、週の終値はおよそ1ドル=110円66銭と、先週の終値110円43銭から23銭程度のドル高円安となり、この週の取引を終えています。
連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
市場では2019年内の利上げ回数は「0回」と予想されています。
しかし、20日に公表された注目のアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨(前回1月29-30日開催分)から利上げ休止に関しては不明確で、2019年内での利上げの可能性も残ることが分かり、ドル買い(ドル高)が進みました。
米中、通貨操作で合意?
22日、米中貿易協議において「通貨操作に関する合意が成立した」との報道により、ドル売り(ドル安)が進みました。
(中国は通貨バスケットを参考に調整する管理変動相場を採用しており、これが緩和されれば、ドル安中国人民元高に進むと思われているため)
日本銀行による追加緩和
日本銀行の黒田総裁が「目標の物価上昇率2%への勢いが景気減速などで失われれば、当然、追加緩和策を検討する」との見解を改めて示したことから、上記アメリカによる利上げ継続の可能性も含めて日米金利差拡大の思惑が再燃し、ドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。
結局ドル円は、110円65銭-66銭でこの週の取引を終えています。
ドル円の推移
先週のドル円推移は、110円38線-39銭から110円94線-95銭でした。
ちなみに先々週のは、109円68銭-69銭から111円12銭-13銭です。
さらにその前の週は、109円42銭-43銭から110円15銭-16銭です。
参考までにその前は、108円49銭-50銭から109円73銭-74銭です。
ひとつおまけに前週、109円14銭-15銭から109円99銭-110円です。
もうひとつおまけで、107円98銭-99銭から109円88銭-89銭です。
2019年2月25日週の予想
今週のドル円は、底堅い推移が予想されます。
アメリカによる2019年の利上げの可能性も残り、日本銀行も追加緩和を検討。
つまり日米金利差拡大への思惑は残った格好です。
(決裂した場合の反動も怖いですが)ポジティブ材料が多いこともプラスに働きそうです♪
今週の重要なアメリカ・日本のイベントは、
02月27-28日のアメリカ・北朝鮮:米朝首脳会談
02月28日のアメリカ:10-12月期国内総生産(GDP)
03月01日のアメリカ:12月 個人消費支出
03月01日のアメリカ:対中国制裁関税引き上げ期限
などが予定されています。
今週は週後半に重要イベントが目白押しとなっています。
政治・外交問題は下記に譲るとして、ここではアメリ10-12月期の国内総生産(GDP)について語ります。
前期比年率で、
04-06月期:+4.2%
07-09月期:+3.4%
市場予想 :+2.4%
と、アメリカ国経済の減速感を示す内容になりそうです。
市場予想を大きく下回るようだと、利上げ観測も大きく後退し、ドル売り(ドル安)材料となるでしょう。
第2回米朝首脳会談
27-28日にベトナム・ハノイで第2回米朝首脳会談が開催されます。
アメリカ:非核化
北 朝 鮮:経済支援
について話し合われる予定です。
合意に達する、合意への道筋が見えるようだと、地政学的リスクの低下に伴い、リスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)状態の円売り(円安)が進む可能性が高いです。
米中貿易協議への期待
米中両国は21日からワシントンで開催していた閣僚級協議の日程を2日間延ばし、24日まで行うことで合意。
さらにトランプ大統領は22日に米中貿易協議について、3月下旬にも習近平国家主席と会談する意向を表明。
また3月1日に設定してい貿易協議の期限を1-2カ月程度延長し、その間は対中国への制裁関税を10%から25%に引き上げることも留保する可能性を示唆しました。
米中貿易協議合意への期待からリスク回避姿勢は後退しており、円買い(円高)も落ち着きそうです。
アメリカ10-12月期GDP
上記通り、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による2019年内の追加利上げの可能性が残っていること。
サンフランシスコ地区連銀総のデーリー総裁が、アメリカ経済の景気後退(リセッション)入りに否定的な見解を示したこと。
欧州経済の減速懸念・イギリスの合意なき欧州連合(EU)からの離脱への警戒感から、ユーロ売りポンド売りドル買い(ユーロ安ポンド安ドル高)が進みやすい状況です。
アメリカ10-12月期の国内総生産(GDP、速報値)や12月個人消費支出、2月ISM製造業景況指数などの重要経済指標が市場予想を上回れば、さらなるドル買い(ドル高)が予測されます。
今週のレンジ予想
今週の予想レンジは、109円50銭から112円50銭までと予想します。
ちなみに先週は、109円00銭から112円00銭という予想でした。
(1ドル円為替見通しブログの1管理人の予想ね)
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FX(外国為替証拠金取引)の感想
今週はイベントが多く、上記以外にも26-27日には、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長のが議会証言が予定されています。
特に初日の27日(日本時間24時過ぎ)に注目が集まっており、2019年の利上げ見通し、バランスシート縮小の停止時期などに関心が集まります。
サトウカズオ的にはイエレン前議長みたいに「データ(経済指標)次第」と言質を与えないやり取りを期待したいです(笑
あとは…ユーロが弱いです。
弱含みが予測されています。
景況感悪化やインフレ率鈍化への懸念。
ドイツ・フランス・スペインでも政情不安を抱えています。
ユーロの上値は重く、売られやすく(ユーロ安になりやすく)、結果ドル高(円安)に作用しそうです。
株価もNYダウ平均とナスダック総合が9週連続の続伸を記録。
S&P500も4週連続の続伸となっています。
年初来ではNYダウ平均が11.59%高。
ナスダック総合が13.45%高。
S&P500が11.40%高と、かなり値を戻しています。
さらに注目の恐怖指数(VIX指数)は13.51と、昨年2018年12月24日に付けた36.07の3分の1近くまで低下。
先週の14.91と比べても、さらに低下しています。
今年に入って毎週下げている状況ですね(笑
市場も投資家も落ち着きを取り戻しつつあります。
この勢いで株高ドル高金利高展開となって欲しいものですね♪
個人的には特にアメリカ株価は本当に頑張れー!
(どこにでもある1ドル円為替見通しブログの1素人管理人の意見ですからね!)
iサイクル注文やトラッキングトレード運用設定時のドル円相場は、
短期:107円~114円程度のレンジ相場
長期:105円~115円程度のレンジ相場
と予想します。
iサイクル注文やトラッキングトレードは遊んでいる最中や寝ている最中でも自動で売買取引しているので、資金管理と設定さえしっかりしておけば、あとは見ているだけ、もしくは結果を確認するだけとなります(笑)
※iサイクル注文は外為オンラインの登録商標です。
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